当院の女性医師3人が、日々の診療や身近で起こったことについて語るコラムです。
『ロービジョン』
先日愛知県眼科学会の勉強会に参加してきました。
名古屋市リハビリテーション病院の田中先生と杏林大学の平形教授の講演でした。とても勉強になりました。
名古屋市瑞穂区にあるリハビリテーション病院では、歩行訓練だけではなく、パソコン訓練や、調理掃除金銭管理など日常生活いろいろな訓練などをしていただけます。いくら病院で訓練しても、自宅近辺とは異なる条件では、うまく訓練を活かせない可能性があります。
最終的には患者様の自宅付近で歩行ができるように、また、自宅での日常生活が送れることが最終目標です。リハビリテーション病院では、自宅付近など現地訓練をしてくださるそうです。
きっと必要とされている患者様は大勢いらっしゃると思います。もしご興味があればご相談ください。ご紹介させていただきます。
パソコンやICT機器などの訓練も非常に役立つと思います。
パソコンにスキャナーを接続し、ソフトを入れることで、紙や書類をテキストに変換して読み上げるOCR(光学文字認識)機能などもあります。また、画面を黒白反転させ背景を黒にするだけでも画面は見やすくなります。画面読み上げソフトを導入するとさらに便利です。パソコンのソフトは日常生活用具給付制度の対象になるようですが、自治体ごとに給付対象や補助金額など異なるようなので、お住まいの自治体の福祉課に確認してみてください。
拡大読書器や音声読み上げ機などもありますが、iPadも非常に便利です。
ロービジョン外来やリハビリセンター病院、名古屋市ライトハウスはもちろんのこと、キクチ眼鏡、愛眼さんなどでもいろいろなものが見つかると思います。
名古屋アイクリニック
副院長 吉田 陽子
【略歴】
- 1995年 福島県立医科大学卒業
- 中京病院勤務を経て、現在、名古屋アイクリニック副院長
- 日本眼科学会認定眼科専門医
【専門分野】
手術をはじめとする屈折矯正、角膜疾患に対するレーザー治療、コンタクトレンズ治療、眼精疲労治療、子どもの目の治療
【所属】
日本眼科学会、日本眼内レンズ屈折手術学会、日本コンタクトレンズ学会、日本眼科手術学会