選定療養実施医療機関

名古屋アイクリニック

ドクターリレーコラム

当院の女性医師3人が、日々の診療や身近で起こったことについて語るコラムです。

『2020年夏』

医師 長谷川亜里

プール、夏祭り、夏休みの旅行など、夏らしいイベントを満喫できない2020年の夏ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

我が家は、やんちゃ盛りの5歳長男の体力を発散するために、週末もよく外出するのですが、新型コロナ渦中のいま、やはりこれまでと同じようには過ごせていません。
長男は、「消毒、手を洗う」「マスクをつける」「ソーシャルディスタンス」あたりの言葉の意味は理解しているのですが、落ち着いて考えられるときならばともかく、遊びに熱中しているときには完全に二の次です。さらに幼児あるあるだと思いますが、不必要にその辺をベタベタ触りたくなってしまう、という半ば無意識の癖のようなものが気になります。そのため外出先は郊外の大規模公園など密でないところに行き、ドアノブなど誰が触ったかわからない箇所はできるだけ触らないように伝え、触ったらその後マスクや顔には触らないように伝え、最後に必ず手洗いか消毒をするようにしています。

そして次男0歳9か月は、何でも触って何でも舐めてみたいお年頃。言って理解できるはずもなく、外出時は周りのものを触らないよう、遠ざけるようにしていますが、もう少しして自分で歩けるようになったらどうしたらいいのか…と悩む日々です。場合によっては、次男が触りそうな場所をまずしっかり消毒してから、はい触ってもいいよ、というような時も。

我ながら、潔癖症にも感じられる行動だなと感じる瞬間も多々あります。特にこれまでであれば何ら問題なかった場面で子どもに注意する機会が増え、シュンとする我が子を前に、ちょっと心配し過ぎかも、やり過ぎなのかも、とも思ったりもします。もともと、私は衛生仮説(※)を知ってから、我が子のアレルギーの発症をできるだけ回避するために、過剰に清潔な環境で育てようとするのはやめようと考えてきたのです(ズボラな性格により、結果としてそうなったという側面も…)。衛生仮説から得られた、何ごともほどほどがよいという学びを、最近の私たちは無視しているのでは、と思ったりもするのです。
一方で、やり過ぎかも、心配し過ぎかも、という感覚は、根拠があってのものではないため、正常性バイアス(※)と呼ばれるものかもしれません。何より、感染の回避が一番ですから、いまだ未知の部分が多い新型コロナウイルスに対しては、やり過ぎなんてないのかもしれません。

新型コロナウイルス対策の影響で、学校生活も様変わりしていると聞こえてきます。マスク常用で、おしゃべりなど子ども同士の交流を制限される生活は、子どもには相当のストレスであると思います。スポーツの試合や修学旅行、入学式卒業式、運動会など、ハレの日の行事がここまでことごとく消えているのは、戦時中を除けば過去なかったことでしょう。こういったイベントで得られたはずの成長やかけがえのない思い出を得る機会が失われているのは、残念なことです。また学校は勉強と共に人間関係を学ぶ貴重な場であるはずです。人との交流を制限される中、まともな人間関係を築いていくことができるのか。我が家の長男も、もうじき小学生。他人事ではありません。

健やかに子どもたちを育て、日々を過ごしていくためにはなにが正解なのか。未だはっきりしない答えを探しながら、右往左往しつつ、結局は目の前にあるできることを続けて、コロナ渦の夏を過ごしています。みなさまも、一緒にがんばりましょう。

※衛生仮説;乳幼児期の衛生環境が免疫系に影響を及ぼし、アレルギー発症に関与する(あまりに清潔な環境で育つとアレルギーを発症しやすい)という仮説。アレルギーの発症には複数の要因が関わることが知られており、衛生環境のみで発症するというものではありません。
※正常性バイアス;自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。例えば自分だけは感染しないと考え、感染流行地に出かけること。


名古屋アイクリニック
医師 長谷川 亜里

【略歴】

  • 2006年 山口大学医学部卒業
  • 大雄会病院を経て、現在は中京病院勤務
  • 日本眼科学会認定眼科専門医

【所属】
日本眼科学会、日本眼内レンズ屈折矯正手術学会、日本角膜学会

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