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名古屋アイクリニック

ドクターリレーコラム

当院の女性医師3人が、日々の診療や身近で起こったことについて語るコラムです。

『まぶたをひっくり返すと・・・』

医師 長谷川亜里

今日は、眼科医の日常診療の、ささやかながら刺激的な一面をご紹介します。
コンタクトレンズを処方するときの診察で、まぶたをくるっと裏返しにされて、(何をしているのかな?)と感じた経験をお持ちの方もいるかと思います。

まぶたの裏をみることで、主にアレルギーの所見を診ているのです。コンタクトレンズを使っていると、花粉症などのアレルギー性結膜炎が悪化することはよくありますし、その方の目に合わない素材のコンタクトレンズを使っていると、機械的な刺激によって巨大乳頭結膜炎という特殊なアレルギーがでてくることもあります。
コンタクトレンズの処方やアレルギー性結膜炎と関係ない場合でも、診察の際に眼科医がまぶたを裏返すことが時々あります。異物が入ったと思われる場合です。上まぶたの裏や奥の方に隠れた異物は、まぶたを頑張って押し上げても見えないのですが、まぶたを裏返すことで明らかになる場合が多いのです。
そんなわけで、「まぶたをひっくり返したら、こんな珍しいものがでてきちゃって・・・」という経験をいくつか持っていることは、眼科医あるあるかも知れません。

さてここで、私の経験をご紹介します。
まず、ソフトコンタクトレンズが2枚も出てきたことがありました。しかしその患者さんは、直近の半年ほどはコンタクトレンズを使用していなかったそうです。ということは、半年間まぶたの裏に眠り続けていたことに・・・!?謎に満ちた出来事でした。
また、なかなか改善しない流行性角結膜炎疑いだった患者さんのまぶたを裏返したところ、眼脂にまみれた大きな虫がでてきたこともありました。経験の少ない眼科医になって間もない頃の出来事で、診察中に思わず「うわっ」と声が出てしまった記憶があります。

最後に、最近の出来事です。「自転車を運転していたら、眼の中に虫が飛び込んできたので診てほしい」と言ってやってきた患者さんがみえました。心の準備をしつつまぶたを裏返したのですが、診察用の顕微鏡で拡大されてうごめく羽虫が見えたので、全身鳥肌がたってしまいました。こういうのは慣れるものではないのかもしれません。


名古屋アイクリニック
医師 長谷川 亜里

【略歴】

  • 2006年 山口大学医学部卒業
  • 大雄会病院を経て、現在は中京病院勤務
  • 日本眼科学会認定眼科専門医

【所属】
日本眼科学会、日本眼内レンズ屈折矯正手術学会、日本角膜学会

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