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名古屋アイクリニック

ドクターリレーコラム

当院の女性医師3人が、日々の診療や身近で起こったことについて語るコラムです。

『おかしいなと思ったら・・・』

副院長 吉田陽子

皆さま、はじめまして。副院長の吉田陽子です。

第1回は、私の体験を元に網膜の病気についてお話したいと思います。

昨年秋の話です。78歳になる父が「最近、小さい字が読めなくなってきたんだよね。白内障が進んできたような気がする。」と言いました。とても小さな文字を指さしていたので、娘と「こんなに小さな字は、私たちでも見えないよ。きっと白内障だよね。誰でもなるし、手術をすれば治るから大丈夫。」と言いました。名古屋アイクリニックまでは遠いので、実家から通いやすい中京病院の関連眼科さんで手術をお願いすることにしました。

ところが、何と「黄斑円孔」!網膜の中心に穴が開いてしまっていたのです!!人間はものを見る時、必ずこの黄斑にピントを合わせます。黄斑になんらかの障害があると、大きなダメージを受け、視力が著しく低下します。父は当然老眼ですが、黄斑に穴が開いたせいで物がゆがんで見え、老眼鏡をかけても小さな字が読めなくなっていたということです。

眼球の中には硝子体というゼリー状組織が詰まっており、表面は硝子体皮質という膜で覆われています。正常な場合、硝子体は眼球に均一にありますが、加齢によって体積が縮小すると、硝子体皮質は網膜からはがれ、そこにできる隙間には水分が置き換わります。しかし癒着が強すぎて網膜からうまく剥がれない場合、黄斑に亀裂が入り、穴が開いてしまうことがあります。これが黄斑円孔です。

診察もしないで白内障だと思ってしまった自分に、私はとてもショックを受けました。読書が趣味の父は「本が読めなくなったらどうしよう。」と心配していましたが、幸い夫が網膜を専門としており、急いで手術を受けて大事には至りませんでした。父は几帳面な性格なので、見え方について毎日電話で報告があり、私は、純粋に父を心配する気持ちの一方、術後の経過に問題でもあれば家族間に軋轢が生じるのでは?と不安な気持ちも抱いていました。徐々に視力も上がり、今では歪みも感じなくなったとのことで、本当に色々な意味でホッとしました。

日常の外来でも、患者さん自身が白内障だと思って受診され、網膜に病気がみつかることがあります。そんな時には、“もう少し早く受診してもらっていれば”と思います。50代以降に多く見られる黄斑円孔ですが、外傷による眼の打撲などで年齢を問わず起こる場合もあります。穴が開いてから時間が経ちすぎると元の視力まで回復できない場合もあるため、「おかしいな。」と思ったら、早めに医師に相談しましょう。


名古屋アイクリニック
副院長 吉田 陽子

【略歴】

  • 1995年 福島県立医科大学卒業
  • 中京病院勤務を経て、現在、名古屋アイクリニック副院長
  • 日本眼科学会認定眼科専門医

【専門分野】
手術をはじめとする屈折矯正、角膜疾患に対するレーザー治療、コンタクトレンズ治療、眼精疲労治療、子どもの目の治療

【所属】
日本眼科学会、日本眼内レンズ屈折手術学会、日本コンタクトレンズ学会、日本眼科手術学会

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